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ニュース・フラッシュ

2008年11月12日 リマ 西川信康

ペルー:カノン法改正に伴うTacna県での抗議デモが終了

 業界紙等によると、カノン税改正に反対の抗議デモから発展した暴動により死者3名及び数百名の負傷者が発生したTacna県で、11月11日、中央政府代表者によって構成される調整委員会及び県政府、防衛戦線、市民グループ等の代表者らによる話合いの結果、以下の内容で合意に達成し、10日以上に亘った抗議デモが終了した。

1) 調整委員会は、11月20日に予定されるカノン改正法の発布日前までに、大統領及び首相に対してより公正なカノン税の配分の法的提案を行うこと。
2) Simon首相を筆頭とするハイレベル委員会を11月15日に招集し、調整委員会による合意事項を批准すること。
3) 11月15日、Tacna県の水資源問題に関する評議会を開催すること。

 Simon首相は、暴力による抗議行動に対しては断固とした制裁措置を加える旨明言するとともに、カノン改正の動きに後戻りはないが、Tacna県に対して最大の配慮が必要であるとの考えを示した。

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