ニュース・フラッシュ
2008年11月18日
シドニー
増田一夫
豪:OZ Minerals社、操業鉱山の見直しを開始
OZ Minerals社は、資源価格下落と金融市場の引締めの中、自社の操業鉱山の見直しを行うことを発表した。見直し対象は、現在開発中で2008年12月操業開始が計画されているProminent Hill銅・金鉱山(SA州)、及び現在操業中の Sepon銅・金鉱山(ラオス)など拡張工事を除く全鉱山であり、現在開発工事中のMartabe金プロジェクトも見直し対象となっている。見直しによって、必要なプロジェクト(インドネシア・Sumatera島)に投資できる資金力を保つことが狙いである。
地元紙は、OZ Minerals社が保有するCentury亜鉛鉱山、現水準の亜鉛価格では採算割れしており、同社は操業停止あるいは縮小を検討している一方で、Centuryよりも操業コストが高い鉱山が操業を続けている時にCenturyの操業を停止すれば、結果として他の鉱山会社の操業に裨益してしまうことになることから、OZ Minerals社はCenturyの操業停止に躊躇していると伝えている。
