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ニュース・フラッシュ

2008年11月18日 リマ 西川信康

エクアドル:先住民らが、新鉱業法に対し相次いで抗議運動

 エクアドルでは、新鉱業法の草案が明らかになる中、鉱山開発を推進しようとする政府方針に反対する先住民等の抗議運動が相次いでいる。
 2008年11月14日、Conaie(全国先住民同盟)、その基盤政党Pachakutik、鉱山開発地域代表などが首都Quito(キト)に集結し、新鉱業法が議会において審議、採決される前に、Correa(コレア)大統領との対話を要求、また、17日から地方各州において、新鉱業法反対の抗議運動を開始することを決議した。Quishpe(キシュペ)元国会議員は、新鉱業法では、国家収入より外国進出企業の利益が上回り、これは新憲法408条違反であると主張している。
 11月17日、インディヘナ(先住民)・農業団体約1,500名が、新鉱業法反対、マングローブ(海漂林)保護を要求して大統領官邸前でとの会談を求める集会を開いた。また、Conaieは同日、Zarmora Chinchipe、Morona Santiago、Azuay、Bolivar州で道路封鎖するなど、新鉱業法反対の抗議運動を行った。
 さらに、11月18日、Imbabura州において、水源保護要求と新鉱業法に反対する大規模集会が行われたが、大きな混乱はなかった。

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