ペルー：Southern Copper、中国との直接取引による銅輸出に関心

　APECの投資家会合に出席したSouthern CopperのGonzales社長は、中国に対して銅を直接販売したいとの意向を示した。
　同社長によれば、現在同社のアジア向け輸出はトレーダーを介して行っているが、2009年初頭にも協議を開始し、年間契約によって中国との直接取引を行いたいとした。
　Southern Copperは生産量に変化がない一方で金属価格下落により減益状況にあるとし、Tia MariaプロジェクトやToquepala鉱山拡張等新規プロジェクトの実施によって将来的な増産につなげることで、業績を維持したいとし、中国は新規取引先として最も重要なマーケットであると強調した。
　また、同社長は金融危機をきっかけに、2008年半ばまで歴史的な高値圏にあった金属価格が大幅に下落する中、2009年半ばには建設用の需要が戻り、銅価は2US$/lbに回復するとの見通しを示した。