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ニュース・フラッシュ

鉱種:
亜鉛 ベースメタル
2008年11月21日 ロンドン フレンチ香織

ポルトガル:Lundin Mining社、亜鉛の価格下落でNeves-Corvo銅・亜鉛鉱山を一時休止、Aljustrel亜鉛鉱山をメンテナンス開始

 Lundin Mining社(本社:Toronto、TSX上場)は2008年11月13日、亜鉛価格の下落が原因で、ポルトガルのNeves-Corvo銅・亜鉛鉱山での亜鉛採鉱及び選鉱処理を一時休止、また、同社のAljustrel亜鉛鉱山でメンテナンスを実施すると発表した。
 同社は2007年、Neves-Corvo銅・亜鉛鉱山にて大規模な拡張工事を行い、24,163t(前年比222%増)の亜鉛生産(金属純分)している。同鉱山では、主として銅を生産しているが、現況では亜鉛生産による採算性が見られないと判断され、亜鉛のみを対象とした採鉱、粗鉱処理は休止にすると決定した。なお、低品位の銅・亜鉛粗鉱処理は継続され、今後も同鉱山の拡張計画は減速して実行される予定である。
 Aljustrel亜鉛鉱山は2007年12月よりMoinho鉱床にて亜鉛生産を開始し、亜鉛精鉱年産量は(金属純分)80千t/年で、鉱山建設に225百万US$を投資した。同社によれば、今回の同鉱山のメンテナンスには約5百万US$の予算を計画し、亜鉛価格の回復まで再開の予定は無いとしている。
 亜鉛価格は現在、1,131US$/t(11月21日のLMEセツルメント価格)で、2006年11月後半に達成した4,620US$/tのピーク値より約75%下落している。また、2008年9月にロンドンで開催されたGFMSセミナーでは、Basemetals社が、2008年後半の亜鉛予想価格1,500~2,000US$/t、2009年1,300~1,900US$/t(平均価格1,600US$/t)と発表している。

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