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ニュース・フラッシュ

2008年12月19日 ロンドン フレンチ香織、サンティアゴ 菱田 元

ザンビア:Vale、ARMとカッパーベルトでのJV探鉱を契約

 Vale(本社:Rio de Janeiro)は12月16日、African Rainbow Minerals社(本社:南ア、JSE/TSE上場、以下“ARM”)と、ARMが株65%を有する子会社TEAL Exploration &Mining社(本社:Toronto、JSE/TSE上場、以下“TEAL”)との3企業で、JV協定を締結した。本契約により、ValeがARMに81百万C$(約65.6百万US$)を投資する代わりに、ARMがTEALの残りの株式35%を買収し、ValeとARMは、TEALが保有するザンビア、DRCコンゴの銅・コバルトプロジェクト及びナミビアの金プロジェクトの権益を継承し、50:50のJV探鉱・開発事業を行うこととなる。Valeの発表では、銅鉱業分野は、Valeの重要な発展戦略の柱の一つで、本JV契約は、中長期に亘って投資家に貴重な価値を与え、また、同社の銅生産量を拡張し、世界的にポテンシャルが高いとされているアフリカのカッパーベルトへ進出することによって、Valeの探鉱開発の多様性に貢献するとしている。なお、Valeは2008年10月3日、DRCコンゴ・Lubumbashiに事務所を開設している。
 TEALは、カッパーベルトにて、主要銅プロジェクト3件を有する。Konkola Northプロジェクトは、現在FS段階で、ザンビアでは2番目の資源量で知られる。DRCコンゴのKalumines銅・コバルトプロジェクトは、2007年から初期生産(年産銅量10千t)を開始し、現在は露天掘での資源量追加が期待されている。また、ザンビアにMwambashi銅プロジェクト(FS段階)も有し、年産銅量12千t/年が計画されている。TEALの2008年産銅量は8.5千tであるが、2012年までには65千tに増強する計画となっている。

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