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ニュース・フラッシュ

2008年12月21日 ジャカルタ 小岩孝二

インドネシア:新鉱業法成立の舞台裏

 新鉱業法(鉱物石炭資源法)は、12月11日夜に特別委員会の承認を受けたのち、16日の本会議で可決された。地元紙、関係者の話を総合すると合意に達するまでの動きは以下のとおりである。
 特別委員会では、国家保留地域においてはエネルギー鉱物資源省の下部機関と企業との協約により鉱業活動を行うという与党ゴルカルの提案が賛成を得られず、会期内(12月19日まで)の決着が危ぶまれたが、年内の法律改正を目指すPurnomoエネルギー鉱物資源大臣の働き掛けによりゴルカルの提案が取下げられ、国家保留地域では特別鉱業許可により鉱業活動を認めることで決着した。また、本会議では既存のCOWを新法下でも存続を認めるという条項にイスラム系三会派が反対し、採決前に議場を退席した。

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