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豪:資源価格下落と世界金融危機が石炭産業にも暗い影を落とす
豪州の資源関連会社は、軒並み資源価格の下落と世界金融危機の影響を受けてきた中で、石炭生産者は最近までその影響をほとんど受けてこなかったが、その影響が現れ始めたとメディアは伝えている。
QLD州にあるMacarthur Coalは、需要家からの要望による出荷計画の見直しにより利益が半減したとして、180名に及ぶ労働者の解雇、株主への中間配当中止を発表した。また、原料炭需要の急激な落込みにより、出炭量を5百万tから3.9百万tに減産することを発表した。同社の役員によれば、Arcelor Mittalや韓国POSCOから出荷の延期要請を受けたことによる。
また、Xstrata CoalもOaky Creel №1における原料炭生産を半減し、労働者を230名解雇すると発表した。
2社が発表した2008年12月16日には、OZ MineralsもQLD州にあるCentury鉛・亜鉛鉱山で135名の解雇を発表しており、同日に発表された3社に係るQLD州だけでも545名の労働者が職を失ったことになる。
XstrataとMacarthurのニュースは、今後数か月以内に雇用調整と生産量削減といった両面において他の石炭会社にも影響するものと見られている。