ニュース・フラッシュ
2009年1月11日
バンクーバー
村上尚義、室井エリサ
加:Teck、1,400名の人員削減と石炭の減産計画を発表
Teckは、金属価格の下落とそれに伴う同社株価の下落の影響により、支出経費の大幅な見直しを余儀なくされ、同社従業員の約13%に当たる1,400名(カナダ国内だけで550名、内400名がBC州内の正社員と契約社員)を削減すると発表した。この人員削減は主に2009年Q1中に実施され、同年末までに完了の予定。
2008年7月、Teckは企業買収としてBC州史上、最高額となる140億C$でFording Canadian社を買収したが、金融危機によりこの買収が巨額の債務負担と見なされ、同社株価は2008年6月の49.00C$から同12月には3.93C$に暴落した。株主への配当延期やパナマのPetaquilla銅プロジェクトからの撤退など、2008年11月から債務削減を図ってきた。今回の人員削減により、Teckは年間約85百万C$の節約が可能になる。
また、Fording Canadian社買収を提案した当時、300C$/tだった石炭価格も現在は100C$/tまで下落しており、Teckは資金流出を抑制し債務負担を軽減するため、当初計画の2009年石炭生産量を21~23百万tから20百万tに下方修正する。