インドネシア：アサハン・アルミニウム・プロジェクト、2013年で事業契約終了か

　地元紙によると、インドネシア工業省局長は、日本アサハンアルミニウム(株)^※が58.9％を出資(インドネシア政府41.1％)するPT Indonesia Asahan Aluminium(INALUM)との事業契約延長について、2010年には終了または延長の決定を行うものの、現段階で契約延長は望んでいないと述べた。同契約は2013年に30年間の契約期間が満了を迎える。同事業ではアルミ年産225千tのうち約60％が日本に輸出されているが、これをインドネシア国内の需要に振り向けたい考えと見られる。事業の引継ぎ先として国営鉱山会社のPT Antamが挙げられている。
^※日本アサハンアルミニウム(株)：1975年、日本のアルミ精錬5社、関連商社7社並びに日本政府(国際協力銀行)の折半出資により資本金1,000億円で設立された。