ペルー：エネルギー鉱山大臣、｢金融危機の中でペルー鉱業は堅調｣

　業界紙等によると、Sánchezエネルギー鉱山大臣は、世界的な景気後退が進む中、ペルー鉱業の生産と輸出は未だ成長の余地はあるとの見解を示した。
　同大臣は、探鉱投資が経済危機の影響を受けていることを認め、2009年の鉱業成長率は海外の需要動向に左右されるだろうとしつつ、鉱業及びエネルギープロジェクトに対する投資額は合計130億US$となる見通しを示した。特に、大規模企業を中心にこれまでと変わらないペースで投資が継続されるとしたほか、発電・送電プロジェクトも計画どおり実施される旨明らかにした。
　一方、探鉱投資は金属価格の下落と国際需要低迷の影響を受け、プロジェクトの多くが不採算になっていると指摘した。また、鉱産物生産については2009年も増産の可能性はあるものの、結果的には需要を反映したものとなるだろうとしたほか、金属価格下落によって企業収益が大幅に落込むことで減額が予想されるカノン税の配分問題が今後重要なテーマになるとの見方を示した。