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ニュース・フラッシュ

2009年2月13日 リマ 西川信康

ペルー:Casapalca鉱山事故の原因究明に向けた動き

 業界紙等によると、Casapalca鉱山坑内の崩落事故で5名の作業員が犠牲となった事故について、Villasante労働雇用促進大臣は、OSIMERGMIN(鉱業エネルギー投資監督庁)により事故原因及び労働者が所属していた派遣企業並びにCasapalca鉱山の事故責任の有無に関する調査が既に開始されており、2週間後に結果が発表されるほか、労働雇用促進省は危機管理システム、鉱山内の安全委員会、労災保険の有無を調査しているとした。
 Casapalca鉱山側は、事故原因は自然災害であり、鉱山側の爆薬取扱いに落ち度はなかったと主張している。
 一方、ペルー鉱業冶金鉄鋼労働者連盟のDel Castillo書記長は、2007年5月に政府に対して労働条件の改善を含めた提案書を提出したにも拘らず、今日に至るまで何の対応策も講じられていないと訴えたほか、労働雇用促進省、エネルギー鉱山省ともに鉱山への立入監督を一層頻繁に行うべきだと主張した。更に、今後安全対策の欠如によって労働者の生命が危険にさらされた場合、法的措置を取る可能性を示唆した。

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