閉じる

ニュース・フラッシュ

2009年2月17日 サンティアゴ 菱田 元

チリ・中・豪:中国ChinalcoはRio Tintoとの195億US$相当の戦略提携実施によりEscondidaの14.925%権益を取得へ

 2月12日付の地元業界紙によると、Rio Tintoは中国のアルミ・銅生産者Chinalco(中国アルミ業公司)と戦略提携を行い、ChinalcoはRio Tintoに転換社債やJVを通じて195億US$のキャッシュを拠出する。
 Rio Tintoは、この提携取引により2009年中に借入金100億US$を完済し、更にChinalcoのアルミ・銅・鉄鉱石へのJV投資から123億US$に加え、転換社債による72億US$の資金を獲得する。
 チリにおいては、EscondidaのRio Tinto権益30%シェアの49.75%(全体の14.92%権益)をChinalcoが取得し、日本企業10%を上回る新規参入者となる。
 最近、Rio Tintoは南米の鉄鉱石とカリウムの資産をブラジル大手鉱山会社Valeに16億US$で売却した。その他の南米での資産については、ペルーのLa Granja銅プロジェクトの30%権益があり、Chinalcoが今回取得する予定であるが、これは地元住民による反対活動と市況により凍結状態にある。
※関連記事「豪・中:ChinalcoがRio Tintoに追加出資」(本号)参照

ページトップへ