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ニュース・フラッシュ

鉱種:
鉄鉱石
2009年2月17日 北京 土屋春明

中国:発展改革委員会、非鉄金属産業の調整・振興プラン検討

 安泰科・中国有色金属工業協会によれば、発展改革委員会は、非鉄金属産業の調整・振興プランを検討中とのことである。このプランは、今後、国務院に提出し、審議される見込みである。今回の調整・振興プランは、主に中国アルミ業公司(Chalco)等国有大手企業による統合再編案を提出し、積極的に海外進出を推進する。また、非鉄金属産業への税金調整政策により産業界のプレッシャーを緩和する方針である。
 非鉄金属業の調整・振興プランの作成に参画している有色金属工業協会の関係者によると、今回の調整・振興プランは、産業の戦略的再編及び海外進出の加速を重点としている模様であり、中国アルミ業公司、中国五鉱集団、中国冶金科工集団、湖南有色、銅陵有色、広西有色等国有大手企業による業界の再編成を支援する狙いがある。
 非鉄金属企産業への税金政策面では、非鉄金属の関税調整及び輸出税還付など一連の政策を徹底的に実施することである。これまで、電解アルミなど非鉄金属の輸出を制限するために、国が輸出税還付制度を廃止し、かつ15%の関税を徴収していたが、2009年1月1日から、非鉄金属の輸出関税の制限を緩和し始め、例えばアルミ加工製品には、13%の輸出税還付を実施している。しかしながら、中国有色金属加工工業協会の蕭今声秘書長は、海外経済の急激な落込みにより、輸出制限を緩和しても輸出し難い状況であると述べている。

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