ニュース・フラッシュ
2009年2月23日
メキシコ
小島和浩
メキシコ・カナダ:Frontera Copper社の買収合戦
Frontera Copper Corp.(本社:Toronto)は、同社役員会がメキシコ・Invecture Group, S.A. de C.V.の再買収提案受入れを株主に推奨すると2月15日付け同社HPに発表した。Invecture Groupは、2008年12月にFrontera社の買収提案(0.59C$/株)を発表したが、その後、Grupo Méxicoの子会社であるSouthern Copper Corp.(以下“SCC”)がInvecture社の提案額を上回る0.65C$/株の買収提案を行った。これにより、鉱業分野進出をめざす個人投資家グループであるInvecture社とSCC社との間でFrontera社買収合戦が開始されたが、Invecture社は、SCC社の提案額を15%上回る0.75C$/株(総額38.8百万US$)の買収案を新たに提案した。
また、2月17日付け地元経済紙がFrontera社広報担当副社長の談話を報じるところ、SCC社は新買収案を提案するため5日間の猶予期間を与えられているが、現時点までに、SCC社からのコンタクトは無い。
Frontera社は、メキシコ・Sonora州にPiedras Verdes銅山を保有する。現在同鉱山は、銅価下落のため採掘を中止し、ヒープ・リーチングのみを行っている。同鉱山は残り17年のマインライフに合計462,000tの銅カソードを生産する予定である。
