ニュース・フラッシュ
2009年3月10日
シドニー
原田富雄
豪:資源会社はQLD州選挙をにらみロイヤルティ引下げを要求
世界最大のマグネシウム生産者であるQueensland Magnesia社(以下QMAG)は、QLD州政府が2008年7月に改定したロイヤルティの影響により、QLD州に所有するKunwararaマグネシウム鉱山及びParkhurstマグネシア精錬所の契約社員の130名を解雇せざるを得なかったことを明らかにした。
QLD州政府は、2008年に同州の主要産業である石炭と鉱物にかかるロイヤルティの増税を行った結果、2008/09年度のロイヤルティ税収が34.6億A$に達すると期待しているが、今回QMAGの発表は、2009年3月21日の州選挙公示後の第1週目に行うことで、労働党、自由党の両陣営にロイヤルティの減税への圧力をかけたものと思われるが、現在のところ両陣営からロイヤルティ改定に関する公約は行われていない。
QLD州のロイヤルティに関しては、2009年2月23日、160社以上の資源会社により構成されるQueensland Resources Council(QLD州資源協議会)が、次の政権に対する要求として、ロイヤルティと税制の安定を求めた声明を発表している。
