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- 鉱種:
- 金 銅 ベースメタル
加:Barrick Gold、Munk会長、今後の金価格、銅需要を予想
2009年3月18日、Barrick Gold(以下、Barrick)会長で創始者のPeter Munk氏(以下、同氏)はDavos(スイス)の自宅でのインタビューで以下のように答えた。
・先行き不透明な景気や投資家がインフレとUS$安のヘッジに動く中、金価格は2009年も上伸の可能性が高く、大変楽観的な見方をしている。
・要因として、税収減少中、米政府による経済対策のコストが著しいインフレ要因となり、金の投資商品化促進という関連が挙げられる。
・金は世界経済の健全性を測るバロメーターであり、世界経済の早期回復を楽観視する理由はほとんどなく、先行きが著しく不透明な現在、金は安定的で強いサポートを得ている。過去3年間、従来的な投資の安全性は失われ続けており、世界の投資家は債券や、株式、保証債権商品などに対する自信と信頼を失い、結果として金へ目を向けている。投資家の損失を被る不安に比例して金は投資家を惹き付けている。持続的に成長する健全な経済が世界的に戻りそれがインフレを伴わないものであれば、金価格は大きく下げることが考えられるが、近い将来それが起こるとは見ていない。
・Barrickは過去約25年間、積極的な企業買収によって拡大した。今後も常に戦略的な買収や合併を狙うスタンスに変わりはない。
・金価格に影響を及ぼしているもう一つの要因として、過去に比べ金採掘による収益が低下傾向にあり、世界の主要金鉱床のほとんどが既に発見済みであることから、金価格上昇、生産コスト増に関係なく、産金量は今後低下していく。
・Barrickがベース・メタル事業への多角化を図ることは考えにくいが、新たな金鉱床の発掘過程で大量の銅を発見する可能性は十分にある。
・Barrickの銅生産は今後確実に増加する。世界経済が立ち直り、成長と拡大を続けていけば(当面は無理な話)銅は鉱業界にとって素晴らしく収益性の高いベースメタルとなるだろう。
