チリ：CODELCO下請労働者に642万US$ボーナスと奨学金支給を発表

　3月16日付の地元業界紙によると、CODELCOは2009年1～4月間に雇用される約25,000名の下請労働者に一人当たり15万Peso(約257US$)のボーナスを支払うため、37.5億Peso(642万US$)を用意すると発表した。
　また、CODELCOはこれらの子女に対する奨学金支給のため、10.7億Peso(約183万US$)の予算措置を講じる。3月23日から4月30日の間にCODELCOは2,000名の志願者を募集し、一人当り年間535,000Peso(約916US$)の奨学金が支給される。
　このボーナスは、賃金アップと待遇改善を要求した労働組合による2007年7月のストを契機と、当時は一人当たり45万Pesoを支払うことで合意した。しかし、2008年初頭には再び抗議行動が勃発し、CODELCOは2007年7月のストと合わせて20億US$の損害を被った。CODELCOは銅生産量が2007年の158万tから2008年の147万tに減産となった主な理由として、粗鉱品位の低下とこの年初のストを挙げている。銅生産量の減少、コスト上昇、銅価下落により、CODELCOの2008年税引前利益は49.7億US$と2007年84.5億US$より58.8％減となった。