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ニュース・フラッシュ

鉱種:
鉄鉱石
2009年4月7日 シドニー 原田富雄

豪:Mount Gibson Iron社、日本の鉄鋼メーカーとの供給契約を望む

 鉄鉱石鉱山企業のMount Gibson Iron社(本社:豪・Perth)は、鉄鉱石の売買契約を履行しない中国の顧客に対し法的措置をとることを検討している。同社のQ2報告書によれば、顧客との長期供給契約の下で割振られた鉄鉱石の引取りを顧客側が怠ったとして、顧客の内の1社との間で仲裁の判定を仰いだと報告しており、2009年4月3日までに、この顧客との間で合意に達したとしている。しかしながら、残る3社との長期供給契約期間が過ぎたまま残っており、満足な合意が得られるまで仲裁を仰ぎ続けるとしている。
 2008年の金融危機により鉄鉱石のスポット価格が下落して以降、豪州の鉄鉱石鉱山の大手、中小を問わず、多くの中国の顧客は供給契約を履行していないことから、同鉱山では、2010年から生産を開始するKoolan Island鉱山からの粉鉱の供給について、契約を順守することで評判のある日本の鉄鋼メーカーとの契約を模索している。

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