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ニュース・フラッシュ

鉱種:
ベースメタル
2009年4月20日 ロンドン フレンチ香織

ザンビア:Equinox社、銅鉱石の出荷先にChambishi新銅製錬所を選択

 報道によれば、Equinox社(TSE上場、本社:豪・Perth)は3月中旬、ザンビア最大級の銅山として期待されるLumwana鉱山産の銅粗鉱を、新規のChambishi銅製錬所(中国のNonferrous Metal MiningとYunnan Copper Industry GroupのJV事業)へ出荷し始めた。なお、Equinox社の広報関係者は、Chambishi製錬所への出荷量についてはコメントを控えている。当初は、Glencore社(本社:スイス・Baar)が筆頭株主のMCM(Mopiani Copper Mines)社が有するMlfulira銅製錬(ザンビア)へ、出荷される予定であったが、国際原子力機関(IAEA)の基準を超えるウランが鉱石に含有されているとして、MCM社は2009年初頭、Lumwana産銅粗鉱の受入れを拒否した。これに対して、Equinox社は、同山産の銅精鉱のウラン含有量は、IAEA基準値に満たないことを3か所の研究所で実証済みとしている。
 Lumwana鉱山での推定及び確定埋蔵量は、Chimiwungo、Malundwe両鉱床を合わせて、約321百万tとされており、そのうちの含有銅量は、2.3百万tと発表されている。2009年1月の同社発表によれば、2009年生産計画は選鉱供給量 20百万t、生産コスト1.15US$/lb(2,535 US$/t)、銅精鉱170千t(銅量ベース)である。2009年1月、18か月間に、粗鉱処理能力を20百万t/年から24百万t/年に増強する計画を発表している。Equinox社は2008年12月上旬に、Lumwana鉱山での採掘を開始した。同社は、Chambishi銅製錬所と長期売鉱契約を締結しているが、MCM社との契約は短期である。Equinox社は、今後もLumwana銅山の拡張を検討中で、MCM社とも長期契約へ切り替える可能性もある。なお、2009年4月7日のEquinox社の広報によれば、1株1.78US$として88.9百万株を公開し、182.4百万US$を資金調達する計画である。

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