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ニュース・フラッシュ

2009年5月12日 サンティアゴ 菱田 元

チリ:鉱山会社が太陽光発電に関心

 4月27日付け地元紙によると、チリ国家エネルギー委員会(CNE)は、チリで初めての集光型太陽熱発電所からの電力購入にAntofagasta Minerals、BHP Billiton、Collahuasiなど鉱山各社が関心を示していると発表した。
 4月20日の週に米国サンフランシスコで開催された太陽発電の会議に、チリ・エネルギー省Marcelo Tokman大臣や上記3鉱山会社代表が参加した同会議においてCNEは、チリの太陽エネルギー・ポテンシャルを宣伝するイベントを主催し、関心を持つ100名以上が出席した。
 CNEは太陽光を利用した発電所2基をチリ北部に建設するための国際入札を2009年下期に実施すると発表した。1基は出力1MWの従来型太陽光発電で、もう1基は出力10MWの集光型太陽熱発電である。太陽光発電所は2011年に、集光型太陽熱発電所は2012年に操業開始予定である。
 この入札では、補助金申請額が最も低い業者が受注するはずであり、事前に大手鉱山会社と売電契約を取り交わしておくことが落札の大きな鍵になると見られている。現在、集光型太陽熱発電所が商用稼働しているのは米国とスペインだけである。

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