米：NovaGold Resources社、アラスカ州Donlin CreekプロジェクトのFS結果を公表

　NovaGold Resources(本社：加Vancouver)は2009年4月28日、Anchorage西方500kmのAK州中央西部に位置するDonlin Creekプロジェクト(権益比率NovaGold社50％、Barrick 50％)のFS結果を公表した。主な結果は次のとおり。
　・同プロジェクトの確定及び推定埋蔵量は383.8百万t、品位Au 2.37g/t、金属量29.3百万oz(911.3t)と算定され、オープンピット操業により粗鉱生産量53.5千t/日を予定。剥土比は5.7と大きく、操業コストは440US$/ozと見積もられている
　・ 操業開始後5年間は金生産量1.6百万oz/年(49.8t/年)を、20年間の操業では平均金生産量1.25百万oz/年(38.9t/年)を予定
　・ 開発には選鉱およびリーチングプラントなどの鉱山設備以外に、Kuskokwim河岸の港建設、鉱山と港間のアクセス道路123kmの敷設、そして発電設備建設などのインフラ整備が必要となり、初期投資額は45億US$と見積もられている
　・金価格725US$/ozの場合、IRR2.3％、資本回収に15年、NPVはマイナス(Discount Rate：5％)となり、金価格1,000US$/ozの場合、IRR10.2％、資本回収に5年、NPVは17億US$となる
　本FSでは、CAPEXが2006年評価時の2倍となる巨額が見積もられ、NovaGold Resources社には加・BC州にTeckと進めているGaloa Creekプロジェクト(権益比率50％)もあり、資金確保が課題でとなる。同社は、Donlin Creekプロジェクトの開発開始を2015年と見込み、2009年は追加ボーリングによる更なる鉱量の把握と許認可取得を進めるとしている。