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チリ:損害保険会社Mapfre社がCollahuasi鉱山会社にミルの故障による損失に関し、保険金を支払う
5月19日付け地元紙は、スペイン系保険会社Mapfre社のチリ支社は、チリ第Ⅰ州Collahuasi銅山の3番目と最大のミルの故障による損失を補償するため請求された78.70百万US$の支払いを完了し、その結果これまでチリ最大の保険請求と精算が終了したと伝えた。Mapfre社は、資金は事前に用意され、再保険加入も良いタイミングで行われていたため、この保険請求はMapfreチリ社の資産には影響を与えていないと述べた。
AIG社のチリ損害保険部門(La Interamericana Compania de Seguros Generales)が、この保険請求が同社のポリシーでもある技術的故障に係るものとして、82.50百万US$を支払うことに1月に合意したため、Collahuasiは合わせて161.20百万US$を受け取ることになる。Collahuasi鉱山の最大のミルは2005年3月31日に通常メンテナンスを終えたが、その後、問題が発見され同年4月に修理作業に入った。
本件に関して米国アトランタの保険請求マネージメント会社Crawford社チリ支社が主導し、2007年9月より弁済処理を開始した。2008年5月にCrawfordチリ社は116百万US$の賠償金額を提示したが、この金額には当事者全てが異議を申し立てた。Collahuasi鉱山は損害賠償の最終確定金額となった161.20百万US$を上回る227百万US$の支払いを要求していた。
CollahuasiはXstrata 44%、Anglo American 44%、日本企業連合12%の権益配分となっている。Mapfre社はチリ第4位の損害保険会社で、2008年の保険金額は1,110億ペソ(193百万US$)と報告されている。
