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ニュース・フラッシュ

2009年6月1日 バンクーバー 大野隆幸

加:Cameco社CEO、ウラン産出大幅増加を予想

 地元有力紙等によると、Cameco社のJerry Grandy CEO(以下、同氏)は、年次総会で、「ウラン産業には需要の伸びに対応する能力があり、Cameco社はその主要な役割を担っており、核燃料への需要の増加に応じるために、この先10年間でウランの生産を劇的に増やさなければならない」と述べた。また、同氏は、「Cameco社はこの先10年間で生産量を現在の年間2千万lb(9,072t)から3~3.5千万lb(13,608~15,876t)に増産する必要がある」と具体的な数値を示した。これは、既存事業の拡大もしくは新規鉱山開発のどちらかによって実現することになるが、Cameco社は、世界の原子力発電所への燃料供給のために、この先10年間で20億lb(907.185t)のウランが必要ではないかと予想している。また、同氏は、世界的なウラン需要の上昇は、原子力発電は温室効果ガス排出の低減に寄与するとの認識が世界中で広まっていることが要因との見解を示した。

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