インドネシア：Martabe金山権益取得に向け香港投資会社の資金調達は順調

　地元紙等によると、北スマトラ島Martabe金山開発プロジェクトの権益獲得のために45.5億HK$(5.87億US$)の資金調達を行っている香港上場企業である智富能源金融（集団）有限公司（Smart Rich Energy Finance (Holdings) Ltd.）(以下Smart Rich社)は、これまでに5.07億US$の調達に目途を付け、6月末までには残り0.8億US$も確保できる見込みである。同金山権益については、OZ Minerals Ltd.が香港上場中国科技集団有限公司（China Sci-Tech Holdings Ltd.）(以下China Sci-Tech社)に2.11億US$で売却することが4月24日に公表されていたが、Smart Rich社はこれに0.1億US$のプレミアムを上乗せしてChina Sci-Tech社から買収した。さらに開発費、当面の操業費等を含め5.87億US$の調達をSmart Rich社は計画している。OZ Minerals社の契約相手がSmart Rich社ではなくChina Sci-Tech社に変わったのは、同社とSmart Rich社で取締役3名が兼任するなどかねてから何らかの関係があったこと、及びChina Sci-Tech社に手元資金が十分あり当面の資金対応が可能であったためと見られる。