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ニュース・フラッシュ

2009年6月8日 リマ 山内英生

ペルー:Isasi前鉱山次官、辞任理由を語る

 エネルギー鉱山省は、6月4日付けでIsasi鉱山次官の辞任を受理した。新任の鉱山次官が選任されるまでの間、Camacエネルギー次官が兼務する。
 Isasi前鉱山次官(次官在任期間2007.4~2009.6。2008年9月には訪日し、JOGMEC主催のメタルサルーンに出席)は、地元紙の取材に対して辞任の背景を明らかにした。辞任理由としては、懸案となっているDoe Run Peru問題の存在が取り沙汰されたが、前次官は、2009年4月からエネルギー鉱山省内における環境政策の方針が転換したことが原因であると述べた。
 Isasi前次官は、前次官が信頼を置いていたVasquez鉱山環境局長が4月半ばに同局から異動となり、Garcia新局長が就任した頃から省内の環境政策に変化が生じたとし、新局長就任後に複数の鉱業プロジェクトが拙速に承認されたほか、エネルギー鉱山省の役人に対して、自然環境や社会状況を配慮することなく環境影響評価(EIA)の承認を下ろすよう外部からの圧力がかけられていると批判した。
 更に、鉱業プロジェクトは事前にEIA (環境影響評価)を提出し、鉱山環境局による承認を受けなければならないことから、同局の機能は重要であるとしつつ、Garcia新局長の法律事務所は過去に民間鉱山企業の顧問を務めて、同局長就任後に複数の鉱業プロジェクトが急速に承認されたのは、局長と企業間の利害関係が関わっていると指摘した。
 なお、前次官はこれらプロジェクトの具体名には言及しなかったものの、新局長就任後にLa Zanja金開発プロジェクト(Cajamarca県)のEIAが認可されたほか、Southern Peru CopperやYanacochaによるEIA改正も5件承認されている。
 なお、Isasi前次官は自らの政策方針に対するSanchezエネルギー鉱山大臣の支持が得られなくなったことも辞任理由の一つであるとし、大臣と前次官との関係は良好であるが、大臣は周囲から適切な助言を得ていないとの考えを示した。
 最後に、Doe Run Peru社に対するPAMA (環境適正化計画)延長は行うべきではないとの考えを示した。

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