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ニュース・フラッシュ

2009年6月16日 調査部 渡邉美和

中国:中国科学院、中国科学技術のロードマップを公表

 現地紙報道によると、中国科学院は6月10日、中国の科学技術が目指すべき18分野にわたるロードマップを”創新2050:科技革命と中国の未来”と題して公表した。その内、鉱業関連の革新技術としては、埋蔵量をコントロールしながらの資源の高効率利用を中心とし、関連技術、試験方法、応用技術の集積を強化しながら以下の3つの重要技術の開発推進の必要が述べられ、その上で、中長期に達成されるべき目標が掲げられている。

<3大重要技術>
 [1]深部鉱物資源探査
 [2]鉱物資源の高効率クリーン利用
 [3]鉱物資源の代替と循環利用

<2020年までの目標>
 ・精密な元素測定技術
 ・航空探査技術の確立
 ・東部地方での2,000m深度の地球物理学的な精密探測技術確立
 ・重点鉱山での鉱産資源の回収率随伴・共生資源の総合利用率向上
 ・欠乏資源に関する代替技術の指導的研究と開発
 ・廃棄物中金属の高効率回収技術の確立
<2020~30年間の目標>
 ・大陸での鉱床生成理論の確立
 ・西部地方での2,000m深度の高効率・高精度探査技術確立
 ・低品位鉱や尾鉱の高効率クリーン利用技術の推進
 ・非水溶性カリウム資源の肥料化技術の推進
 ・休廃止鉱山の生態環境回復と環境汚染防止推進
<2030~50年間の目標>
 ・3,000~4,000m深度での鉱物資源探査技術の確立
 ・継続可能な鉱物資源の供給と利用体系の抜本的確立
 ・鉱物資源の開発利用と生態環境の協調発展の確保

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