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ニュース・フラッシュ

鉱種:
ベースメタル
2009年6月23日 サンティアゴ 菱田 元

チリ:Quadra社、Franke銅山でのカソード生産を2009年Q3に開始

 6月15日付け地元紙等によるとQuadra Mining社、(本社:加・Vancouver )は、チリ第Ⅱ州のFranke銅山において2009年Q3に生産を開始(銅カソードの年産計画量:30千t)すると同社CEO Paul Blythe氏はRBC Capital Markets Global Mining and Materials Conferenceのスピーチで述べた。
 2009年4月にQuadra社は、FrankeプロジェクトのオペレーターであったCentenario Copper社の全株式を取得し、プロジェクトを引き継いだ。Centenario社は財務上困難な状況にあったが、Quadra社の支援を受けた結果、プロジェクトの正式な操業開始日を発表するに至った。
 しかしながら、Paul Blythe氏によると、大量の硫酸を必要としていることが本プロジェクトのアキレス腱であることに変わりはない。「Frankeプロジェクトの最も大きな問題点は硫酸を非常に多量に消費することで、そのことはCentenario社買収の時から念頭にあった。我社が米国に所有するCarlota鉱山での硫酸消費量の約10倍に相当する、処理鉱石1t当り約50 kgの硫酸をFrankeでは消費する」とBlythe氏は述べた。
 Quadra社がCentenario社買収を決断した際に決め手となったのは、Franke鉱山で必要となる硫酸の50%をチリ国営CODELCOが供給することをCentenario社がCODELCOとの間で合意していたことだとBlythe氏は述べた。「その時以来、長期的にプロジェクトを進めていくためには、できだけ多くの硫酸を確保するとの考えでこの問題に取り組んできた。」とBlythe氏は述べた。
 Quadra社は、Franke銅山近くにSierra Gorda銅プロジェクトも有する。

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