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米・日:ASTERによる高解像度の3次元地形データ(GDEM)を無料公開
NASA(米国航空宇宙局)とMETI (日本の経済産業省) は6月29日、共同開発を行った次世代高性能光学センサー(ASTER)のステレオモードデータを用いた全球デジタル標高モデルのデータ(GDEM:Global Digital Elevation Map)バージョン1を無償で公開発表した。本GDEMデータは、従来の無償公開データの中で最も高精度とされており、人工衛星Terraに搭載されたASTERから、直視と後方視の2方向からの観測による、立体写真1.3百万枚から構成されている。また、標高データ以外にも、地表面の状況、地表面の温度データなどを取得することできる。
これまでの無償公開データは、NASAが発表していたSRTM(Shuttle Radar Topography Mission)で、全地球の80%を包括する画像データ(解像度:90m)であった。今回の発表されたASTERの画像は北緯83°から南緯83度までの99%を包括し、解像度は30mまで向上している。よって、険しい地形や砂漠などの地形データのより詳細な映像を入手できることができるため、アフリカや中南米等のDEMデータ分析には重要と考えられる。
<関連資料>
NASA画像サンプルの紹介:http://www.nasa.gov/topics/earth/features/20090629.html
ASTERデータのダウンロード先:https://wist.echo.nasa.gov/~wist/api/imswelcome
METIの発表:http://www.meti.go.jp/press/20090626003/20090626003.html
(財)資源・環境観測分析センター(ERSDAC)の解説:http://www.ersdac.or.jp/GDEM/J/4.html関連資料>
