ニュース・フラッシュ
2009年7月6日
シドニー
増田一夫
豪:FIRB(豪州外国投資審査委員会)の年次報告書発表の遅れ
地元紙等は、FIRB(豪州外国投資審査委員会)が例年3月に発表している年次報告書の2007-2008年度版(※豪年度:2007年7月~2008年6月)について、その発表が4か月以上遅れていると報じた。
FIRBは、最近では中国による買収手続(例えば、[1]Fortescue Metals Group←湖南華菱鋼鉄集団(Hunan Valin Iron and Steel、[2]OZ Minerals←Minmetals(中国五鉱集団公司)、[3]Rio Tinto←Chinalco(中国アルミ業公司))に関する審査で注目を集めており、Swan連邦財務相は審査過程における透明性の向上を明言しているものの、2007-2008年次報告書では審議に関しては従来どおりほとんど明らかにされないとの見方が強い。
2008年3月発表の2006-2007年次報告書では、個別案件に関しては何ら言及されておらず件数のみの報告で、1,560億A$相当の審査を実施し、承認6,157件、却下39件、審査取下げ629件であった。
