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ニュース・フラッシュ

2009年7月9日 リマ 山内英生

ペルー:Doe Run Peru社操業停止問題、進展せず

 Doe Run Peru社が操業停止や債務問題の解決を目的に提案した31百万US$の資本注入やPAMA(環境適正化計画)の30か月延長について、エネルギー鉱山省のGala鉱山次官は、PAMA延長を資本注入の条件としている同社の提案は受け入れられないとの回答文書を送付し、依然事態に進展が見られない状況となっている。
 このような中、Glencore社(本社:スイス・Baar)のペルー代表は、停止状態となっているDoe Run Peru社のLa Oroya製錬所に精鉱を販売していた鉱山会社はアジアの製錬所を中心に出荷先を模索していることを明らかにした。
 一方、ペルーのCallao港から輸出される精鉱の62%を取り扱うCormin社(オランダTrafigura Beheer社の現地企業)は、Callao港における貯鉱ヤードを25,000m2拡大し105,000m2としたことを明らかにした。
 ペルーの亜鉛生産大手Volcan社のPiccini社長は、Glencore及びCormin社に対して精鉱販売していることを明らかにしたほか、同社が生産する精鉱の100%に、常に買手に関しては問題ない旨を表明した。

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