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ニュース・フラッシュ

2009年7月14日 サンティアゴ 菱田 元

チリ:CODELCO近代化法案が上院議会での審議準備完了

 7月9日付けの地元業界紙等によると、CODELCOの近代化法案は、上院議会委員会での審議を終え、上院議会本会議で審議される準備が整った。この法案は主としてCODELCO役員会の構成変更を目的としている。「我々は、CODELCO役員会により多くの権限、専門性、独立性のある役員、執行役総裁、高水準の透明性を求めている」とAndres Velasco大蔵大臣は同省声明の中で述べた。
 この法案はまた、CODELCOの2008年利益の中から、2009年のプロジェクト資金として1,000百万US$の拠出を承認している。CODELCOは2009年のプロジェクト投資額として2,000百万US$を目標としているが、残り1,000百万US$は借入金で賄う計画である。
 同法案で検討されているCODELCO役員会の改革案は、「現在のCODELCOの体制は効率性及び民間鉱山会社との競争力が欠如している」との長年にわたるチリ鉱業界からの批判への回答でもある。
 しかしながら、CODELCO労働者及び執行役員の一人であるチリ鉱業界代表は、「法案に盛り込まれた改革案はCODELCOに求められている競争力付与には十分でない」と述べている。「現法案ではCODELCOを近代化に導かないし、不十分で、議論もし尽くされていない」とCODELCOのFTC組合連合代表Raimundo Espinoza氏は述べている。

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