ニュース・フラッシュ
2009年7月19日
ジャカルタ
小岩孝二
ベトナム:中部地域の鉱業で環境・住民問題が多発
地元紙等によると、中部地域各省で鉱業により環境・住民問題が多発している。Binh Dinh省では、チタン鉱石採掘のため海岸線の防風林が伐採されたまま植林されず、ピットもそのまま放置され海岸線の浸食を招いている。当該企業は、事前に定めた環境保護策を守らないことから、鉱業権をはく奪される見込みである。また、Kon Tum省やQuang Nam省の金採掘に際しては、不法採掘により環境破壊が進んでいるとも報道されている。特にQuang Nam省では、シアンによる生活・農業用水汚染が原因とみられる病気発生のほか、麻薬、性犯罪、エイズ等が労働者を蝕んでいると報じられている。
