豪：Lihir Gold社、VIC州Ballarat金山の売却を決定

　Lihir Gold Ltd.(本社:PNG・Port Moresby)は、VIC州Ballarat金山の売却を決定したことを発表した。Lihir Gold社は、2009年末の生産開始に向け、大規模な北部鉱体の開発を進めていたが、Ballarat金山の年産金量が100,000oz(3.1t)を越える見通しが立たず、生産規模が自社の投資ポートフォリオに見合わないことから、売却を決定した。未だ売却先は決まっていない。売却完了までは開発規模を縮小し、保守及び維持のための操業を継続すると共に、従業員数を100名程度までに減少させる。地元紙によれば、200名以上の従業員が解雇されると見られている。
　Ballarat金山は、2007年3月のBallarat Goldfields NL社との合併によりLihir Gold社の資産となり、2008年12月31日時点で457百万US$の簿価を有していたが、2009年6月には250～350百万US$の減損処理を行うことを決定している。2009年4月に開発コストが高い南部及び中央部鉱体の開発を一時停止する事を決め、2009年の産金量計画を80,000(2.5t)～100,000oz(3.1t)としていた。