ニュース・フラッシュ
2009年7月28日
サンティアゴ
大野克久
ブラジル:国家原子力産業公団とGalvani社がウラン生産を2012年に開始予定
7月20日付け一般紙によると、ブラジルの肥料生産企業であるGalvaniがウラン・燐鉱山開発に関し、7月27日にINB(ブラジル国家原子力産業公団)と25年契約を締結する予定である。
その本鉱山はブラジル北東部Ceara州Santa Quiteria近郊のItataiaに所在し、2012年に操業開始し、年間180千tの燐鉱石と1.2千tのウラン精鉱を生産(その後1.6千tに拡張)する予定で、これによりブラジルの新規原子力発電所用ウラン需要を賄うことが可能となる。本契約は、INBにとって民間企業との初の共同事業である。
ブラジルのウラン埋蔵量は、U3O8換算約231千t(80US$以下の確認+推定資源量)で世界第6位と言われているが、ウランの探鉱開発及び原子力発電は国家専管が憲法規定されINBが独占的に実施してきた。
