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ニュース・フラッシュ

2009年8月10日 バンクーバー 大野隆幸

加:HudBay社、2009年Q2業績発表で自社株買いを発表

 地元紙などによると、2009年8月6日HudBay Mineral社(本社Toronto、以下、”HudBay”)は、2009年Q2業務実績を発表。その中で、注目されたのは、今後12か月間で、HudBayの株式13.7百万株、あるいは発行株式全体の9%を上限として買い戻すというプランを発表した。約846百万C$の余剰資金を有するHudBay経営陣は、”資金はあるが今後の成長が課題”として株主へ配当金を提供するために、企業の買収を検討中である。同時に、投資家の動きを警戒し、特に、SRM Global Master Fund(モナコのヘッジファンド、以下、SRM)の動向を注視している。SRMは、かつてHudBayの前の取締役会を追放し、現経営陣を後見した会社であり最大の株主であったが、現在では10%未満の株主となり影響力保持のため株の買い戻しと特別配当を求めてきた。HudBayは、今回のプランでは株の買戻しを確約せず、日和見的に時々株を買い戻すという見解を示し、会社の経営方針として「組織的に企業買収を通して本業の成長を求めることに変わりはない」とした。HudBayのQ2の収益は、2008年度同期の33.2百万C$から89.40百万C$に増加した。主要因は、Lundin Mining社株の売却益約1億C$である。

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