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ニュース・フラッシュ

鉱種:
鉄鉱石
2009年8月11日 サンティアゴ 大野克久

ブラジル:中国製鉄企業が豪州産鉄鉱石からブラジル産鉄鉱石へ切り替えか

 8月3日付け一般紙等によると、フランスの庸船データ企業であるASX Marineの専門家談として、中国の製鉄企業は豪州産からブラジル産の鉄鉱石へ購入を切り替えている傾向があると伝えている。
 ASX Marineデータによると、2009年7月のブラジから中国向けスポット鉄鉱石運搬船契約は前月の24隻から39隻に急増したが、一方で、豪州からの中国向けの契約は7月5日のRio Tinto上海事務所社員4名が中国当局に拘束されて以降減少した。7月のスポット鉄鉱石運搬船契約は前月の40隻から31隻に縮小している。
 中国最大の鉄鉱石受入港である山東省日照港の日照港(集団)有限公司(Rizhao Port Group)のZang Dong Sheng副社長によると、同社の顧客は豪州産からブラジル産へ切り替えているが、7月契約分の鉱石運搬船がブラジル、豪州から到着するには1~2か月を要するので、正確な数値は9月まで判明しないとコメントしている。
 なお、8月4日中国運輸省発表によると、同国における7月鉄鉱石輸入量は2009年最大の56.5百万tで対前年比35%増、対前月比10%増となった。

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