ニュース・フラッシュ
2009年8月21日
シドニー
増田一夫
豪・中:Arafura Resources社、バンカブルFSの進捗を発表
2009年8月21日、Arafura Resources社(本社:豪Perth、以下”Arafura社”)は、現在実施中のバンカブルFSの進捗を発表した。
発表によれば、重液分離工程における回収率は90%と前回の発表と変わらないものの、レアアースの炭酸塩回収率86%(前回発表時80%)及びリン酸塩回収率85%(前回発表時80%)といずれも改善した。
コスト削減についても、海外でモジュール化された化学処理プラントを豪州で組み立てることにより資本コストを押さえる他、プレFSと比較し、塩酸消費量30%削減、石灰使用による苛性ソーダ消費量50%削減、レアアース処理工程での硫酸消費量20%削減の実現が可能であるとしている。
今後は、塩酸工場の縮小化(年間生産量300,000t→50,000t)、消費電力の低減化(150MW→25MW)及び温室効果ガス排出量抑制に向けバンカブルFSを継続する。
なお、中国江蘇省の有色金属華東地質勘査局(CEC)が25%の株式取得の資本参加を表明しているが6月2日付で豪政府の承認を得ている。
