インドネシア：パプア原住民族、Grasberg銅・金山の収益配分を求め提訴

　地元紙等によると、Papua（パプア州）の原住民族の一つであるAmungme人グループが、Grasberg銅・金山を操業するPT Freeport Indonesia社の株主であるFreeport McMoRan Copper & Gold社及びインドネシア政府を相手に300億US$の損害賠償請求訴訟をジャカルタ地方裁判所に起こした。訴えによると、Amungme人の先祖伝来の土地において了解もなく銅・金山開発が行われ、正当な収益配分を受けていないとしている。一方、PT Freeport Indonesia社は、「鉱山開発に際してAmungme側と契約を交わしており、これに基づき地域住民のために住宅、学校、寄宿舎、病院、宗教施設、公民館等を設置、運営して来たほか、道路、橋、電気、水道等のインフラ整備も行っており、2001年からは基金も設置して、それらは、Amungme人のために役立てている」と反論している。