ニュース・フラッシュ
2009年8月31日
シドニー
増田一夫
豪・中:PanAust、2009年H1報告
2009年8月31日、ラオスでPhu Kham銅・金山を操業するPanAust社(本社:Brisbane)は、2009年H1(1~6月)報告を発表した。
Phu Kham銅・金山の生産開始に伴い、2009年H1には、精鉱106,965t(いずれも金属量で、銅25,918t、金22,123 oz(0.7 t)、銀187,379 oz(5.8 t)を含む)及びヒープ・リーチングによる金9,214 oz(0.3 t)を販売した。この結果、売上高は2008年H1の38.4百万US$と比較し、258.6%増の137.7百万US$、EBITDA(支払利息・税金・減価償却・償却控除前利益)も2008年H1の8.3百万US$と比較し354.2%増の37.7百万US$と大幅に増加したものの、税引後の損失は15.8百万US$となり、2008年H1の損失0.4百万US$よりも拡大した。
PanAust社は、キャッシュフロー改善と銅価格向上の期待感から、2009年H2の銅生産量を35,000tへと増加させることにより、EBITDA 85~100百万US$を見込んでいる。
2009年5月26日、PanAust社は、中国広晟資産経営有限公司(Guangdong Rising Asset Management、以下”GRAM”)から180百万A$の投資を受入れ、GRAMが株式の19.9%を所有する旨の協定を結んだことを発表したが、2009年6月30日にはFIRB (豪州外国投資調査委員会)の承認、2009年8月13日にはNDRC (中国国家発展改革委員会)の承認を受けており、残るは中国商務省の承認のみである。
