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ニュース・フラッシュ

2009年9月7日 シドニー 増田一夫

豪:Viulcan Resources社とUniversal Resources社合併へ

 2009年9月3日、フィンランドKylylahti銅・コバルト・プロジェクトを保有するVulcan Resources Ltd.(本社:豪Perth、以下”Vulcan”)と、QLD州Mt. Isa地域でRoseby銅開発プロジェクトを保有するUniversal Resources Ltd.(本社:豪Perth、以下”Universal”)は、合併意向を表明した。
 合併はデュー・デリジェンス等一定要件を満たすことが前提となっており、Vulcanの株主は、1株当りUniversal社の株式6.85株を受け取ることとなる。
 Vulcanは28.4百万A$のキャッシュを保有し、権益100%を保有するKylylahtiプロジェクトは、確定及び推定鉱物埋蔵量6.9百万t、品位 Cu 1.17%、Co 0.24%、Ni 0.20%、Zn 0.49%、Au 0.70g/tで、Definitive FSにより、坑内掘によるマインライフ10年の計画を立てたものの、2008年後半の経済危機の影響で資金繰りの目途が立たず、開発計画は保留されていた。
 一方のUniversal社は、2.2百万A$のキャッシュを保有、権益100%を保有(Xstrataがオプション権51%を所有)するRosebyプロジェクトは、確定及び推定鉱物埋蔵量+予測・概測及び精測鉱物資源量の総計が128.5百万t、品位Cu 0.68%、Au 0.06g/tで、2008年4月にFSを完了させ露天掘によるマインライフ12.5年の計画を立て開発へ移行したものの、2008年後半の経済危機による金属価格下落の影響を受け、プロジェクトの再評価を余儀なくされていた。
 地元紙によれば、Rosebyプロジェクトは露天掘であり、Kylylahtiプロジェクトより開発が容易なことから、Rosebyプロジェクトの開発を優先させる可能性が高い。

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