ペルー：Morococha銅山開発の環境対策の一環としてVolcan社の所有地接収法案を承認

　Minera Volcan社の所有地のうち、Chinalco Peru (中国アルミ業公司の現地子会社)がMorococha銅山開発の環境対策の一環としてKingsmill坑道浄化プロジェクトにおける酸性水浄化プラントの水路建設に必要な土地接収法案を内閣が承認した。
　全長11 kmのKingsmill地下坑道にはMorococha地区内の鉱山廃水が注ぎ込み、その後Yauli川に放出されており、Yauli川及びその本流であるMantaro川の最大の汚染要因とされている。
　Toromochoプロジェクトを実施するChinalco Peruは、鉱害対策の一環として、2.50百万US$を投じて同坑道の浄化プロジェクトを行ってきた。しかし、298mに及ぶ排水路の設置にはVolcan社の鉱区を通過する必要があるものの、同社が所有地へのアクセスを拒否したことから、プロジェクトが遅延し、今回の法案提起となった。