ニュース・フラッシュ
2009年9月24日
リマ
山内英生
ペルー:La Oroya製錬所労働者デモ抗議で死者1名、PAMA30か月延期の見通し
資金繰り悪化で操業が停止中のLa Oroya製錬所のPAMA (環境適正化計画)の期限に関して、政府の調査委員会は20か月間延長すべきとの見解を示したのに対し、36か月の延長を要求するLa Oroya製錬所の労働者らは、9月22、23両日にデモ抗議を行った。
抗議行動は22日未明に開始され、デモ行進が行われたほか、中央街道が道路封鎖され、その後道路封鎖の解除を行おうとした警官隊の一人が、住民による投石を頭部に受け、死亡する事態となった。
抗議運動は23日も続行し、1日目と同様、労働者側と警官隊の衝突による負傷者が発生したが、国会のエネルギー鉱業委員会が30か月の延長を認める法案承認を受け、ストは終了した。
Gala鉱山次官は、延長期限を最終的に決定するのは国会であるとしたほか、Doe Run Peru社が新たな期限を守るよう保証を求めるべきとした。
一方、内務省は、警察官の死亡の事態に至ったデモ抗議運動の間接的主犯者として、Doe Run Peru社のHuayhua社長その他労働者数名を刑事告発した。
