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ニュース・フラッシュ

2009年10月6日 ロンドン フレンチ香織

DRCコンゴ:国営鉱山公社GecaminesのCEOが辞職

 業界誌によれば、DRCコンゴの国営鉱業公社Gecamines のCEO であるPaul Fortin氏は9月30日付け、辞職を表明した。同氏はカナダの法律家であり、4年前、倒産危機及び汚職により無秩序になっていたGecaminesの再建に向けて、世銀より同社CEOに推薦され、着任していた。同氏は、当初の任期18か月が今まで延伸されてきた。
 同氏の功績は、2年間中断されてきた従業者の給与再開、Gecamines及び同国政府へのキャッシュ・フローを提供するために中国とMOU締結、約100百万US$相当のShituruプラントの復旧工事であると同氏は述べた。また、同氏は、無秩序な国営企業から、外資企業との銅・コバルトJVパートナー企業として変革させた。さらに、同氏は、国家の鉱業繁栄に加え、鉱業権の再生にも携わっていた。この様に、同氏は同国鉱業に対して大きく貢献してきた。
 同氏はGecaminesの完全なる再建には更に4年が必要であるとし、辞職の際、国外追放者を含む重役チームの任命、部門再編(交渉(Partnership)部門及び金属生産部門)の創設など重要な方針を示した。また、同氏では、2011年までにGecaminesの利益を拡大のためには、海外企業との休止鉱山再建や新規鉱山開発が重要であると述べている。鉱業副大臣Victor Kasongo氏は、後任のCEOとしてFortin氏の側近であるCalixte Mukasa氏が着任する予定であり、大きな変化はないと述べた。

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