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ニュース・フラッシュ

2009年10月13日 サンティアゴ 大野克久

チリ:公共事業省は、Copiapóの水資源確保の観点から鉱山会社に対する用水使用削減を検討か

10月6日付け一般紙等によると、Copiapóの水資源危機によって公共事業省は水資源の保護を強化している。 Sergio Bitar公共事業大臣は、チリ第Ⅲ州での大規模な鉱山・農業開発によって、海水の淡水化と同時に用水の使用制限の可能性について言及した。 CopiapóのLautaroダムには、2010年1月半ばまでの貯水量しか残っておらず、農業灌漑用水に支障を来たすおそれがある。 また、同大臣は、同州の鉱山は鉱業用水削減を促進すべきと述べ、大規模農業開発について、農業灌漑用水削減は鉱業よりも困難が予想されるが、長期的には削減されるべきであるとコメントした。 2010年6月、Michelle Bachelet大統領により創設された水資源に係る省庁間連絡委員会には、鉱業、経済、エネルギー、環境に係る関係省のメンバーが委員として参加しており、主要議題の一つとしてCopiapóの新たな水供給システム整備が掲げられている。 当事務所が、公共事業省にヒアリングしたところ、飲料用~鉱業・灌漑用水供給は、PPP(Public Private Partnership)を基本としており、随時企業からの提案を受け付けるとのことである。

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