ニュース・フラッシュ
2009年10月20日
サンティアゴ
大野克久
チリ:鉱産物輸出額が世界景気後退後、初めて前年同月比を上回る
10月15日、チリ中銀より2009年9月の鉱産物輸出額が発表された。銅輸出額は、対前年同月比53.5%増、炭酸リチウムは50.1%増となっており、いずれも2008年9月の世界金融危機に端を発した世界景気後退以後、輸出額が初めてプラスに転じた。
この鉱産物輸出の伸張は、輸出対象国の経済改善の証であり、それに伴いチリ経済も回復基調にある。
また、銅輸出額の伸張は銅価上昇以外に、2009年8月から通常生産を再開したEscondidad銅山からの銅出荷量の回復も大きく貢献している。

