ニュース・フラッシュ
2009年10月20日
サンティアゴ
菱田 元
ブラジル:鉱産品輸出税の課税を検討中
10月16日付けブラジルO Globo紙は、ブラジル政府が鉱産品に5%の輸出税を課す案を検討中で、これが実行されれば世界最大の鉄鉱石生産者・輸出者であるValeに大きな影響を与えると報じた。
この案は、Edison Lobao鉱山動力相が以前提案した鉱業ロイヤルティの引上げの代替案であるが、新提案では税は輸出業者のみに課せられる。Valeは、ブラジル国内の鉄鉱石生産の79%を占める。現在、ブラジルの輸出品目で輸出税が掛けられているのは皮革製品のみである。
ここ数か月、Lula da Silva大統領が世界経済危機以降のValeの大量解雇と投資減額を批判し、Valeは政府から一部役員の交代に圧力を掛けられている旨報じられている。
