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ブラジル:Valeが鉄鉱石プロジェクトでMinas Gerais州へ55億US$の投資
10月15日付けの地元業界紙等によると、ValeはMinas Gerais州へ95億BRL(レアル、5,035百万US$)を投資する合意書を同州と締結したと10月14日付で発表した。
この合意書の中でValeは、同州における鉄鉱石3プロジェクトの設計生産能力の拡張を明らかにした。3プロジェクトは、同州の7都市(Itabira, Itabirito, Barao de Cocais, Caete, Raposos, Rio Acima, Santa Barbara)に跨るApolo、Conceicao Itabiritos、Vargem Grandeである。
同州政府によると、これらプロジェクトが2015年に完工すると、直轄・請負合わせて9,930名の雇用が創出される。
投資額44億BRL(2,332百万US$)のApoloプロジェクトは、旧称Maquine Bauで、焼結鉱とペレットの生産設備、尾鉱堆積場、水処理システム、25kmの鉄道建設が含まれる。建設開始2010年、完成2013年の予定で、年産24百万tが計画される。
Itabira のConceicao Itabiritosプロジェクトは、投資額26.8億BRL(1,420百万US$)で、年産5百万tのシンター(焼結鉱)とべレット生産設備を建設する。建設開始が2010年10月、完了が2012年の予定である。
Vargem Grandeプロジェクトは、グリーンフィールド・プロジェクトで、Minas de Aboboras、Tamandua、Capitao do Mato各鉱山産のItabirite鉱を用いる。投資額23億BRLで新新規設備を建設し、ペレット生産は年間10百万tとなる。建設開始が2010年1月、完了が2012年10月の予定である。
同州Aecio Nevas知事は、「我州は鉱業と鉄鋼業に大きく依存しているため、2008年の世界経済危機以降、州の歳入は鉱業全体で90%、鉄鋼業で60%水準に大きく減少した。しかし海外、特に中国の需要回復の兆しが見えてきていることは励みになる」と合意書調印セレモニーで述べた。
ValeのRoger Agnelli社長は、「Minas Gerais州に操業する数鉱山はマインライフの終了に近付いているが、それらに替わる新規鉱山を準備している」と述べた。
