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ニュース・フラッシュ

鉱種:
ベースメタル
2009年10月27日 サンティアゴ 大野克久

チリ:Antofagasta Minerals CEOがEscondida鉱山の交渉妥結時の支給金について批判

 10月21日付け一般紙等によると、Antofagasta MineralsのMarcelo Awad CEOは、Escondida鉱山会社側が労組に回答した[1]14,000千Peso(約26,000 US$)交渉妥結金、[2]3,500千Peso(6,480 US$)の低利融資、[3]5%賃上げについて、悪い前例になると批判した。
 Awad CEOによると、14,000千Pesoの交渉妥結金はチリの一般労働者の1年分の給与に相当し、鉱山労働者賃金はボーナス無しでも他産業の労働者と比較して25%多く支給されており、本妥結金によりEscondida鉱山の生産コストは5¢/lb上昇するとコメントした。
 また、同CEOによれば、現在労使交渉中のCODELCOでは、Escondida鉱山ほど高額な一時金を支払うことができないものと予想され、そうなった場合はストの可能性があることを指摘している。
 SOFOFA(チリ工業連盟)会長も、チリの他産業分野における労使交渉でEscondida鉱山を前例に、労働組合から要求が生じないか心配しているとコメントしている。

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