ニュース・フラッシュ
2009年10月29日
ロンドン
フレンチ香織
英:Rio Tinto、2010年の投資額を前年比倍増の50億US$に
Rio Tintoは、10月30日、同社の年次投資家セミナーにて、2010年投資額を50億US$以上とすると発表した。これは、当初計画25億US$の2倍額で、場合によっては60億US$に上乗せされる可能性もあるとしている。同社は現在、株式割当発行(Rights Issues)での資金調達に成功し、“Future for Growth” 生産能力拡大プロジェクトを検討中である。本プロジェクトには、Yarwun アルミナ精錬所、Kestrel原料炭鉱山、Clermont 一般炭鉱山の拡張のほか、豪州WA州Pilbara地域の鉄鉱石生産能力増強(320→330百万t/年)が含まれる。
更に、同発表によれば、2009年1~9月間は負債総額の42%削減に成功した。2007年にAlcanを381億US$で買収したことでの債務が増大したが、世界不況が始まって以来、人員削減、アセット売却、コスト削減を推進し、2009年9月30日時点で、負債総額を223億US$にまで圧縮した。2009年7月、Alcanのアルミ缶事業を12億US$でBemis社に売却したほか、2009年6月には、BHP BとのPilbara地域の鉄鉱石生産事業統合により、100億US$以上の経費節減ができるとしている。2010年、同社は経営コストを25億US$削減することを目標としており、今後も、同社はコスト削減及び負債返済を継続しながら、コアビジネスのコモディティ供給能力を増強していく方針としている。
